「トキワ荘の青春」
2010年 06月 09日
'96公開、故市川準監督作品。
ボクは小学4年生の文集で「夢は漫画家。高校を卒業したら藤子不二雄に弟子入りする」と書いていました。
藤子先生に何度かファンレターを書いた記憶もあります。
近所のケイコお姉ちゃんとヨリコお姉ちゃんとで漫画誌を創刊して(ボクが編集長)、友達に見せていたりしてました。
いつの間にかフェイドアウトした夢でしたが(次の夢はプロレスラー)、藤子不二雄、赤塚不二男、石ノ森章太郎、手塚治虫らの作品は今でも好きで良く読みます。
「まんが道」などで知っていたトキワ荘のでの出来事でしたが、この映画は見逃していていました。
本木雅弘氏演じる、寺田ヒロオが主役で構成されており、もの哀しいというか、静かなトーンの作品に仕上がっています。
正直地味ですが、ボク好みです。本木氏の「おくりびと」での味もこの寺田役がベースになっている気がしました。
表現者の「自分が描きたい世界と、時代によって移り変わっていく文化とのギャップ」は普遍なんですよね。むしろそのギャップを楽しんで、タフに生き抜ける人達がトキワ荘は奇跡的に集まっていたのでしょうね。
トキワ荘跡は近所なので、たまに散歩がてら行って「才能の残り香」を嗅いでいます(笑)。
by circuit9
| 2010-06-09 15:54
| COLUMN